11月15日は「いい遺言の日(いいいごんのひ)」

もう過ぎてしまいましたが、11月15日は「いい遺言の日」でした。
私も後から知りました。
遺言は「ゆいごん」とも読みますが「いごん」とも読むと、ずいぶん前にお話ししましたので、知ってる人は知ってるですね。

さて、せっかくですから遺言のお話です。

自分には遺言書は必要ない?

1.自分には財産がほとんどないから遺言書は必要ない?
「遺言書を作るのはお金持ちだけ」「私には大した財産がないから遺言書は不要」そう思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、財産が少なくても、死後に相続手続きは必ず発生します。もし遺言書がなければ相続手続きに時間がかかったり、相続人間で争いになれば裁判なんてことになるかもしれません。遺言書の必要性は、財産の多い少ないには関係しません。遺言を残して、残された遺族による相続手続きをスムーズにしておきましょう。

2.相続についての希望が特にないから遺言は必要ない?
「特に希望はないので法定相続分通りに相続してくれればいい」という理由で遺言は不要と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、遺言書がないと相続手続きに時間がかかるということは前で述べました。また、財産の中に不動産などがあれば、法定相続通りに分けるといっても単純にはいきません。場合によっては、遺産分割のために、家族が今まで住んできた不動産を手放さなければならないことにもなってしまいます。
こういった事態を避けるため、不動産は○○に、預貯金は△△にといったできるだけ公平な遺言を作成することが残される家族のためですね。

3.財産を生きてるうちに使い切るので遺言は必要ない?
人は、自分の死期を正確に知ることはできません。ですから、死ぬまでの間に、財産を使い切るなど非常に困難です。また、死ぬまでに思いもよらぬ形で財産を得て、財産が増えることだってあります。ですので、遺言書を作成しておくことが残された方たちの相続手続き、死後の諸手続きをスムーズにするためにも望ましいと思います。

4.家族仲は良いから遺言は必要ない?
どんなに今、家族仲が良くても・・・いわずもがなですね。相続人同士が仲が良くても、その配偶者や子らが入ってくると、うまくいくとは限りません。

以上相続人同士の無用な争いを避けるためにも、遺言書によって、自分の意思を明確にしておくことが大切ですね。

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